オムニシールの原理・種類
オムニシールの原理
オムニシールはシール取付け溝に装着すると、スプリングの弾性によりシールのリップ部分がシール取付け面に押しつけられて、しっかりとシールすることができます。
さらに、オムニシールは基本設計としてU字形状にして開口部を設けており、積極的に圧力を導入できるようになっています。この開口部分に流体圧力を受けることでシール性は、より高まるという基本原理となっております。(下図参照)
オムニシールの種類
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流体の圧力が軸に対して平行にかかる場合のシールで、シールカバーの開口部は軸と平行です。 |
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流体の圧力が軸に対して直角にかかる場合のシールで、シールカバーの開口部は軸と直角です。 内圧用・外圧用の2種類があります。 |
オムニシールの用途
オムニシールは、従来使用していたOリングやオイルシールが使用されていた箇所での置き換えが可能な製品です。
低摩擦を必要とする箇所、耐薬品性や高温・低温など環境条件に制約がある箇所に適しているため、種々のガス・液体ハンドリング機器に使用されています。
代表的な用途は下記の通りです。

- ガスタービンエンジン
航空機の油圧/空圧エンジン

- 宇宙船(スペースシャトル)

- 医療、実験用機器

- 石油化学プラント
- 航空機のホットガスシステム
- 航空機の燃料制御ライン
- 高速液体クロマトグラフィーポンプ
- 食器製造機器
- 赤外線システム
- ディーゼルエンジン
- ロータリージョイント、スイベル
- 極低温機器
- 射出成型機
- 真空装置
- バルブ、ポンプ、コンプレッサ
- 耐熱シリンダ(250℃)
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